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【alicセミナー】ミャンマーにおける飼料原料事情 〜高まる食肉需要と飼料確保への課題〜

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最終更新日:2013年9月4日

調査情報部 山ア 博之

○ミャンマーの概要

 ミャンマーは、国民の7割が農業分野に従事する農業国であり、一人当たりGDPは近隣のカンボジアやラオスよりも低いいわゆる後開発途上国です。しかし、ミャンマーは、近年急速に経済成長するなか、広大な未利用地が残されており、農業生産の拡大が期待されています。

○食肉消費量と食肉生産量の増加

 1 人当たり食肉消費量は、1999年からの10年間で3.6倍に増加し、食肉生産量も約4倍になりました。食肉生産量の中では、鶏肉が最も多く全体の5割を占めます。今後の経済成長を考慮すると、食肉消費量、生産量ともに増加していくと思われます。

○高まる飼料需要と飼料原料調達の現状

 食肉生産量の増加に伴い、飼料原料の需要も高まっています。養鶏、養豚用の飼料には、トウモロコシやコメ、搾油かすなどが使われています。搾油かすは、タンパク質が豊富で、原料は大豆、落花生、ゴマなどの油糧作物です。これらは、国民の食生活上、主流の油料理に用いられる食用油の原料となるため、主要農産物として位置付けられています。
 コメやトウモロコシは輸出品目でもあり供給余力がある一方、搾油かすは、国内での食用油の減産に伴い減少傾向にあります。そのため、食肉増産のカギは、搾油かすの確保にあるといえます。(図1、2)
グラフ2

○搾油かすをめぐる近隣諸国との関係

 2011年の政権交代による輸入自由化以降、安価なマレーシア産パーム油の輸入が増加したため、国内産業の規模は縮小しつつあります。また、油糧作物は、中国との取引価格が国内向けより高値であるため、輸出量が増加し、国内の搾油に回らなくなっています。

○搾油かす増産への期待

 今後の油糧作物の生産は、農業の近代化による単収の増加、安価な労働力を生かした低コスト生産などによって、増産の余地があります。また、2012年に新外国投資法が施行されるなど、投資環境の整備も進んでいます。これにより、大規模な搾油工場の建設が計画されるなど食用油産業の近代化や再編・合理化が期待され、国産油や搾油かすの増産が見込まれます。
 食肉や飼料需要の高まりを見せるミャンマーの飼料原料の自給状況は、国際需給への影響からも、今後とも注視する必要がありそうです。

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