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【機構の動き】かんしょでん粉の普及にまい進 〜平成29年度消費者代表の方々との意見交換会を開催〜

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最終更新日:2018年3月7日

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 皆さんは、“でん粉”といわれると、まず、料理の時にとろみ付けとして使われる片栗粉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。皆さんが利用されている片栗粉は、ジャガイモを原料とし、北海道で製造されているものがほとんどです。一方、でん粉には他にもかんしょでん粉というものもあり、原料であるサツマイモは鹿児島県と宮崎県の一部で生産されており、地域の基幹産業として重要な役割を果たしています。これまで、飲料などの糖分、つまり、“糖化用”として利用されることが多かったかんしょでん粉ですが、現在、麺の材料やかまぼこの材料など、でん粉をそのまま食品として利用するような用途の普及に向け関係者の方々が努力されているところです。
 alicでは業務の一環として、消費者の方々に農畜産業とその関連産業の現状やalicの業務を理解していただくとともに、御意見を伺い、今後の業務の参考とするため、消費者の方々との意見交換会を毎年度実施しています。今年度は、本会ではじめて“でん粉”をテーマとした意見交換会を平成29年12月14日(木)、国内でん粉の製造、販売に携わる全国農業協同組合連合会、生産現場でかんしょでん粉の研究・普及に携わる鹿児島県大隅加工技術研究センターにも御協力をいただき開催しましたので、その概要を紹介します。

全国農業協同組合連合会による製造販売と鹿児島県による研究普及

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 意見交換会では、外部講師として全国農業協同組合連合会 麦類農産部でん粉・食品原料課 武藤課長、鹿児島県大隅加工技術研究センター 時村様に講演をいただきました。
 全国農業協同組合連合会では、かんしょでん粉を含むでん粉の製造・販売を行っています。その担当である武藤課長の講演では、日本国内のでん粉の供給量およびその用途、片栗粉やかんしょでん粉以外のでん粉の紹介、また、かんしょでん粉の利用方法を説明された後、鹿児島県におけるかんしょでん粉の製造状況が紹介されました。鹿児島のかんしょでん粉は、近年、特に安全性・衛生面を徹底した製造に力を入れており、大きな工場も新設したことで、品質が一段と向上していることを、アピールされました。
 鹿児島県大隅加工技術研究センターは、鹿児島県産の農産物の新たな加工・流通技術の研究・開発を行うとともに、加工事業者などによる加工品の試作・研究・開発や販路拡大などを支援しています。そこで、時村様はかんしょでん粉の研究・普及に携わっています。片栗粉やタピオカでん粉などの他のでん粉と比較し、粒子、粘度、透明度などのでん粉の特性が中間的な位置にあるかんしょでん粉は、これまで目立った特徴がなく、用途も限られているという評価でした。しかし、最近はそれを逆手にとって、どういう用途にも使えることをPRしています。また、かんしょでん粉は、さつまいもの品種により、その特性は異なります。そこで、新たな特性のでん粉を有する品種「こなみずき」が開発されました。「こなみずき」のでん粉は、従来のかんしょでん粉と比べて、食品に利用するともちもち感が長く続き、冷蔵しても食感が変わらないといった特徴があります。今回時村様からは、かんしょでん粉の特性をデータからも説明していただいた他、この「こなみずき」でん粉を利用した食品を紹介しながら、全国的にはあまり知られていないかんしょでん粉について講演をしていただきました。

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かんしょでん粉の食感、参加者からは高評価

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 今回の意見交換会では、参加者である消費者団体の方々にかんしょでん粉を利用した食品を試食してもらいながら、意見をお聞きしました。通常、食品に利用されているでん粉の種類にまで、気を配っている方は多くないのが現状です。今回、武藤課長、時村様からの詳しい講演の後の試食で、参加者の皆さんは、改めてでん粉の食感などに着目しながら、召し上がられました。特に、かんしょでん粉の中でも「こなみずき」でん粉を利用した食品は、従来のかんしょでん粉を利用したものよりも、麺類ではもちもち感が、スティック状の焼き菓子ではカリカリ感が、プリンなどのゲル性の菓子ではもちもちであり、かつ、とろとろの新食感が生まれ、参加者の皆さんは高い評価をされました。特に新製品の冷麺は、あまり好きではなかったという方でも、おいしく食べられたとのことです。
 参加者の皆さんは、さつまいもが南九州地域での基幹産業となっていることもあり、産地を支えることも消費者の立場として重要と考えています。かんしょでん粉を広く普及するために、介護食や離乳食への利用、また、料理家とのコラボレーションでの宣伝が効果的ではないかなど、実用的な意見が多く寄せられました。

かんしょでん粉をalicも応援

 alicは、でん粉の価格調整制度を通じて、さつまいもの生産者、かんしょでん粉の製造事業者を支援しています。また、alic鹿児島事務所もかんしょでん粉の普及が、生産者、製造事業者の経営の安定にも通じることから、今回御協力をいただいた全国農業協同組合や鹿児島県とも協力し、イベントなどを通じて、かんしょでん粉のPRをしているところです。今後も、今回のような、消費者の皆さんと直接交流できる場などを通じて、alicの業務を多くの皆さんに紹介するとともに、まだまだ知られていない農畜産物の知識などの普及に努めていきたいと考えています。
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このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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