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「北の湘南」でてん菜を作る〜北海道伊達市の大坪光則さん〜

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最終更新日:2014年9月3日

◆海と山に囲まれた「北の湘南」伊達市

地図

北海道の南西部にあり、勇壮な活火山の有珠山と波穏やかな内浦湾に囲まれた伊達市は、対馬暖流の影響を受け、北海道では一年を通じて比較的温暖な上、雪が少ない地域のため、「北
の湘南」と呼ばれています。
恵まれた気候風土を活かし、海ではホタテ貝などの養殖業、平野部では多種にわたる野菜や花きの生産、そして畜産業も盛んです。
この地で、砂糖の原料作物であるてん菜の栽培に取り組む大坪光則さんは、10a当たりの収量が8・4tと全道平均を43%上回る生産実績となったことから、平成25年度第3回高品質てん菜出荷共励会(主催:北海道農政部、(社)北海道てん菜協会)で優秀賞を受賞しました。

息子さんが就農、親子三代で営む

「この辺りは気候もいいし、生産者の間には、『何でも作ってみよう』という雰囲気があるんですよ。」
とお話しされる大坪さんは、10年前、地力を上げるためにてん菜を輪作体型に組み入れました。
連作障害を防ぐための輪作作物として、てん菜は北海道農業において重要な役割を果たしています。
大坪さんは現在、てん菜、ばれいしょ、スイートコーン、小麦、かぼちゃの5品目で輪作を実施し、その他、長ネギ、レタス、キャベツ、ほうれんそうなど7品目の野菜、そして水稲も合わせ延べ23ha(東京ドームおよそ5個分)で作付しています。

21歳で就農された当初は、ご両親の見よう見まねで作業をやっていたそうですが、上手に栽培する近隣の農家の方から栽培技術を学び、北海道農業士の資格を取得するなど、努力を重ねてこられました。
今は、昨年から就農した息子さんが、大坪さんの背中を見て農業を学び、ご両親と一緒に三代で農業に取り組んでいます。

大坪光則さん
大坪光則さん

有珠山の麓に豊かな畑が広がります。
有珠山の麓に豊かな畑が広がります。

◆基本的なことが大事

大坪さんのてん菜栽培の大事なポイントは、「ほ場をしっかり管理する。」ということです。
「北海道の中では、決してほ場は広い方ではないけれど、その分手間をかけて管理することができます。」と大坪さんは話します。
育苗や収穫など可能な部分は、外部委託や共同機械利用により省力化しつつ、丈夫な成長に欠かせないほ場の手入れは丁寧に行います。
まずは、土づくり。
大坪さんは、毎年収穫が終わった畑に、伊達市たい肥センターで確保した牛ふんたい肥を10a当たり3t投入し、翌年に備えます。
費用のかかる運搬委託はせずに、自ら牛ふんたい肥を運び経費を節約するそうです。
次に、害虫や病気を防ぐ防除作業は、6月から9月までの間に、天候や虫の種類により農薬を変えながら、2週間おきに6〜7回実施します。
夏場、農作業の繁忙期にてん菜の防除作業を継続することは容易なことではありません。
どんなに忙しくても、病害虫の早期発見のために、ほ場を巡回することは欠かせません。
防除作業は、なるべく間隔を開けずに実施することが大事だとのことです。
そして、てん菜の生育をできるだけ妨げないように、除草剤の使用を極力控え、中耕除草や手取り除草
で、ほ場全体の雑草の密度を低下させる取り組みは、高品質てん菜出荷共励会でも高い評価を受けました。
大坪さんは、「防除や除草は、慣れてくると自分の勘でやりたくなります。
勘に頼らず基本通りに取り組むことはなかなか容易ではありませんが、そこが大事なんです。」と話してくれました。

スイートコーンの畑
スイートコーンの畑

長ネギの畑
長ネギの畑

◆一年一年が勝負の積み重ね

訪れた6月中旬の大坪さんのてん菜畑。葉が元気に広がっています。
訪れた6月中旬の大坪さんのてん菜畑。葉が元気に広がっています。

息子さんが就農してくれたことについて、「息子のために何かしようと思うとプレッシャーもあるけど、やっぱり嬉しいですね。」と話してくれた大坪さんは、最後に、「農業のいいところは、やりたいようにやれること。
だけど、失敗はすべて自分の責任になります。
だからこそ、農業経営は一年一年の勝負の積み重ねだと思っています。」と力強いお話をいただきました。
今年も、大坪さんが手塩にかけた整然とした畑で、てん菜が順調に生育しています。
当機構は「砂糖の価格調整に関する法律」に基づき、国内産糖と輸入糖の価格差を調整し、生産者や関連産業の経営の安定を図りつつ、消費者の皆さんに砂糖が安定的に供給されるよう努めています。

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